ニコンようかんをもらってしまった!

 12月5日、中野サンプラザで開催されたフジヤカメラ主催のニコンの後藤氏の講演会にいってきました。後藤氏のおはなしの内容は多岐にわたり時間はあっという間にすぎてしまいました。

 時間通りに定刻の13時30分から始まったのは、『ミスターニコン後藤哲朗氏特別講演 歴史は写真によって記憶される』演題、『Fから50年目の挑戦 栄光 現場 -そして未来を語る-』というもので、フジヤカメラさんからこのタイトルなら内容は自由にできるでしょうということでオファーがあったものという。

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 フジヤカメラとニコンの後藤氏の関係はF6の発表までさかのぼるもので、当時フジヤカメラがF6の広告をカメラ雑誌にだすさいのコピーをニコンに打診したところから始まるという。

 フジヤカメラが当時カメラ雑誌に掲載したその広告のコピーは、『ニコンF6 時代錯誤の暴挙に乾杯』というもので、ニコンの暴挙ということではなくもちろんデジタル時代に移行しつつある時代にF6をニコンがだしてくれたことへの賛辞をこめたコピーだったのだが、はたしてニコンは許してくれるのか問いあわせたところ、ニコンは快諾してくれ、後藤氏が開発者をつれてフジヤカメラを訪問したことで関係が深まったものという。その縁で今回、ニコンの50周年記念ということもあり講演が実現したという。

 内容は、ニコンの社史から後藤氏の自己紹介に始まり、会社の組織紹介、時代時代のカメラの開発秘話、特に時間を割いておはなしされていたのがスペースカメラのおはなしで、ニコンとNASAの関係の深さ、後藤氏がNASAを訪れたときのおはなしなど、ニコン好きにとっては一瞬たりとも聞き逃すことのできないおはなしばかりでした。

 ただ、会場では録音・録画・写真撮影禁止となっていて、メモをとることは問題ないようでしたが、後藤氏のおはなしの内容は実に多岐にわたり、前日の夜中までかけて事前の入念な準備をされてパワーポイントでの紹介資料のページも膨大でメモがおいつかないほどで、内容はいずれニコンのホームページ上で、テープ起こしをしたものが掲載されるということで、途中でメモはあきらめて聞くことに専念してきました。

 後藤氏は子供のころ初めて父親から買ってもらったカメラが当時富士フイルムから発売されていた富士ペットというカメラだったというおはなしを聞き、自分とおなじカメラをミスターニコンの後藤さんも使われていたのかと感慨深いものがありました。現在の愛機は、ライカのⅢfとニコンD700とのことでD3ではないところが意外な感じもしました。

 ニコンはもう皆さんご存知のことと思いますが、元々は日本に光学メーカーがないということで作られた会社で初めは軍の光学兵器を作っていました。「なぜFマウントは50年も?」というコーナーでは、そういう人の生死に関わる兵器を作っていたひとたちがその後カメラの生産にたずさわるようになっても、「壊れるようなものを作れるわけがないですよね」と、後藤氏はニコンの信頼性のルーツを語っていました。

 ニコンFの誕生に関してはいま改めて、いろいろな事実を掘り起こしている最中とのことで、ニコンF誕生秘話は現在鋭意調査中ということで乞うご期待ということでしたが、今回ニコンFの試作機の写真を拝見することができました。こういってはなんですが、試作機はお世辞にもかっこいいとはいえないもので、よくニコンFの素晴らしいデザインにまとめたなと思いました。

 「F偶数機の失敗はなぜ」という内容では、失敗とはっきりいってしまっているところが後藤氏らしい率直さと感じました。内容では失敗というよりは、プロカメラマンの写真撮影のワークフローの変化を開発で読み誤ったということが大きな要因のようで、次期D4がそうならないように開発したいといという内容をぽろりと語られた際には大きな笑が沸き起こりました。

 デジタル一眼レフ(DSLR)のおはなしのなかで興味深いと思ったのは、撮像素子でソニーが生産したもので、ソニーのDSLRと同じものが使われているといわれることがあるが、ニコン使っているものはソニー製でもニッコールレンズに最適化されていて別物ということを強調されていたことでした。

 今後について後藤氏は、電器メーカーとの戦いと語り、電器メーカーは手ごわい相手と認識されていることを率直に語られていました。そのなかでデジタルは未だ発展途上でニコンとしてはアナログの部分も重視していくと語り、DSLRでもアナログの部分が大半をしめていることを指摘し、「ここちよい」というキーワードをつかいニコンのカメラの方向性を語られていました。

 また、NIKKORの重視という項目もあったことを思いだしました。今後もNIKKORレンズをだしていきますともちろん内容は語られなかったものの、その口調からは魅力的なNIKKORがどんどん登場してきそうな感じを受けました。

 質疑応答の時間も用意されていましたが、後藤氏の熱い講演は時間を少しばかりオーバーして、終りの後藤氏を囲んでの記念撮影となりました。この写真はいずれフジヤカメラだったかニコンだったか、どちらかのホームページに掲載されるとのことで、顔がネットにでては困るかたはご注意くださいとのことでしたが、特に困ることはないので自分も記念にとそのなかにおさまってきました。

 帰りには冒頭の写真のように、ニコンのロゴ入りボールペンとメモ、日本光学工業の社歌と応援歌のCD、ニコンのロゴ入りキーホルダー、ニコン羊羹、フジヤカメラのニコンのカレンダー、フジヤカメラの500ポイントつきのポイントカード、資料などなどたくさんおお土産をいただき、初めてニコンようかんの本物を手にすることができました。

 ニコン好きにとってはあっという間の時間でした。講演会の終了後には後藤氏に握手をしていただき、講演も実直なお人柄を感じさせるものでしたが、その強くしっかりとした握手には開発者魂のようなものを感じてしまいました。この場を借りて、後藤研究室の今後のご発展を祈念いたしたいと思います。




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