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zoom RSS キヤノンのメインストリームはあくまでも一眼レフ

<<   作成日時 : 2008/10/02 23:53   >>

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 フォトキナでインタビューに答えたキヤノンの責任者のかたは動画機能の搭載について興味深いおはなしをされていました。またデジタル一眼レフの進化の方向性に関してはさまざまな見方がなされていますが、キヤノンのメインストリームは一眼レフであり続けると語られていました。

 フォトキナの会場で、各メーカーの開発責任者のかたへ、積極的にインタビューをおこなっていたデジカメWatchですが、普段なかなか知ることのできないメーカーそれぞれの姿勢や考えかたがよくわかり、なかなか楽しめました。そのインタビューから、今日はキヤノンを取りあげて興味のあるポイントを紹介してみたいと思います。

 今回インタビューに答えていたのは、キヤノンのデジタルカメラ事業を統括されるキヤノンイメージコミュニケーション事業本部長の真栄田雅也氏で、多岐にわたり興味深いおはなしをされていました。始めに、EOS 5D Mark U に動画機能が搭載されたことについての質問には、

「動画撮影機能はかなり以前から社内で検討していました。高画質を謳う一眼レフカメラだけに、それなりに期待に応えられる機能でなければなりません。若干、求められる領域に達していないと自認している要素も残ってはいますが、画質に関しては認めてもらえる品質レベルにまでは達することができたこと、AFに関してもコントラストAFが使えるレベルになってきたことなどを考え合わせて、EOS 5D Mark U のタイミングで搭載しました」

 このインタビューを読んでいて動画機能を搭載するにあたり、キヤノンもニコンもまだまだ不完全な部分があることを認識した上であえて搭載したという、よく似た考えのもとで採用に踏み切っていたことが興味深いと思いました。

 動画機能をどう発展させていくのかに関しても、まずはユーザーにデジタル一眼レフに搭載してこの機能を問うてみたいという思いが強いことも両社に共通したスタンスという感じでこれもおもしろいことだと思いました。

「まずはEOS 5D Mark U でユーザーに一眼レフの動画を使いこなして欲しいと思います。我々も一眼レフの動画に関して、すべてのニーズを掴み切れていませんから、ユーザーが使いこなしてくれることで、今度は次への要望が見えてくると考えています。しかしスチルカメラとしての本分を忘れることはありません」 そして、動画撮影中でも即座に写真を撮影できるようにしている考え方も、

「あくまでも一眼レフカメラはスチルカメラが本分ですから、スチル優先で設計をしています。今回の製品でも動画撮影中にシャッターボタンを押すと、その瞬間にスチルカメラとして静止画を撮影できるようにしました」と、この部分でも、両社ともに共通していて、デジタル一眼レフに動画機能を取り込むということでは、基本的に写真を撮るカメラとしての操作性を考えた場合、カメラメーカーの垣根なく操作性が同じになっていったというところが興味深いポイントだと感じました。

フルサイズ機とAPS-Cサイズ機との今後の住みわけに関しての質問には、

「フルサイズ機の価格がさらに下がっていったとしても、APS-Cサイズ機とは併存していくと思います。ご存じのように、両者は互いの短所が互いの長所になっています。EFレンズの特性をすべて活かしきった撮影をしたいお客様はフルサイズ機を選んで欲しいと思いますが、しかし、もっとカジュアルでコンパクトなカメラも必要という方はいらっしゃいます。APS-Cサイズ機にはフルサイズ機ではない、小型軽量という利点がありますから、フルサイズセンサーだけではニーズに応えられません」ということで今後もAPS-Cサイズ機の開発はいままで通りといい、またレンズに関しても、

「EFとEF-S、両方に対してどんどん新しいレンズを開発していきます」と、EF-Sレンズの充実にも言及していました。

またキヤノンでは、パナソニックのG1の登場を歓迎しているというコメントもありました。
「将来という意味では、我々も様々なバリエーションは考えています。DMC-G1のような手法もひとつの形だとは思います。特に動画撮影機能を盛り込んでいくならば、リーズナブルな手法ですしね。一眼の市場を広げるという意味でも、DMC-G1の登場は歓迎しています」ちょっと意外な感じもしましたが市場の拡大ということでは、業界全体のパイを広げる意味でも歓迎ということなのかもしれません。

 そして将来は、一眼レフという形式のカメラはなくなるのではないかという声も一部ではあるようですが、キヤノンからは次のようなコメントがありました。

「長期的に見れば、デバイスの進化に応じてどんどん性能や品質は改善していくでしょうから、そのうちキヤノンもEVFに行かなければならないかもしれないなぁ……とは思います。可能性はあると思いますよ。しかし、メインストリームの製品は、あくまでも一眼“レフ”であり続けるでしょう」と、一眼レフへのこだわりをみせてくれました。

 一眼レフのクリアーなファインダーをのぞいて、ピントを合わせてシャッターを切るという楽しさを、一眼レフを作っているメーカーは、デジタルの技術が進化していってもなくさないで欲しいと考えているものとしては、なんとも心強いコメントに感じました。

 この一眼レフならではの醍醐味は、EVFには置き換えることのできないものだと思うので、進化の方向性としては当然EVFの搭載はあるとは思いますが、それはまた別のシステムで進化していって欲しいと思います。EOS 5D Mark U のクリアなファインダーをのぞいて写真を撮るといった喜びは、キヤノンからはなくならないようで安心感をくれたインタビューでした。


 さらに詳しくは、下記資料にあるURLから、デジカメWatchの本文をお読みください。まだここで紹介しきれない内容がいっぱいあります。


【資料】下記のインタビュー記事を参照しました。
デジカメWatch
メインストリームは一眼「レフ」であり続ける
キヤノン事業本部長 真栄田雅也氏に訊く
会期:2008年9月23日〜9月28日
会場:ドイツ・ケルンメッセ

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
大体同じ時期に大体同じ機能が載って来ること、適当な想像ですが、特許の出願状況やサプライヤーへの部品調達の雰囲気でなんとなく相手がやっていることが分かるのではないか?と思いました。

ソニーが言う町内会、というのもなんとなくそういう間合いというか雰囲気を言うのかなあ、と。

一方で、相手の雰囲気を察するのにも自分たちに技術や知識がないと理解できないわけで、同じレベルの会社が競ると大体同じ時期に同じものが出来てくる、とも読めますね。
marusuke
2008/10/03 22:15
marusukeさんこんにちは!
そうですね。いろいろな情報があると思うので相手のやりそうなことは全てではなくてもある程度想像がつくのでしょうね。動画機能に関しては搭載するにしてもこの機能自体での差別化はそれほどできないと思うので(もちろん動画の読みだしや圧縮方法、HD記録の選択、音声などの項目はあると思いますが、これらはビデオカメラでやられていること)どのような使いかたがされるのかを早く知りたいので見切り発車的に載せてきたという面はあったようですね。
しのぎを削るメーカー同士では極端な技術の差はないと思うので同時期にということになるのでしょうね。
blog管理
2008/10/04 00:34
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