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zoom RSS ニコンの担当者フォトキナ会場でおおいに語る

<<   作成日時 : 2008/09/29 23:49   >>

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 フォトキナも盛況のうちに終了したようですが、出展メーカーの担当者へのインタビューには興味深いものがあるようです。ニコンの商品企画の担当とD90やキットレンズの開発を担当されたかたへのインタビューにも興味深いものがありました。

 ニコン映像カンパニー マーケティング本部 第一マーケティング部 第一マーケティング課 マネジャーの笹垣信明氏ほか、ニコン映像カンパニー 開発本部 第二設計部 第二設計課 マネジャーの泉水隆之氏、ニコン映像カンパニー 開発本部 第一設計部 第三設計課 マネジャーの原正治氏がデジカメWatchのインタビューに答えています。そのインタビューのなかから興味深いと感じた部分をピックアップしてみたいと思います。

 ニコンはD90で、デジタル一眼レフに世界で初めて動画機能を搭載しましたが、カメラの発展の方向性について聞かれ、

「今後も、基本的なカメラらしさ、カメラとしての基本性能を追求していく姿勢に変化はありません。基本的なカメラらしさに加え、ライブビューや動画撮影機能など、新しい映像表現の手法にも継続的に取り組んでいきます。ただし、そうした付加機能が加わってきたとしても、最高の静止画を撮影するというカメラ本来の目的を最優先にした設計とすることに変わりはありません」

 ということで、写真を撮るカメラとしての基本は最優先という設計に変化がないことをまず強調していました。また、D90に動画機能を搭載したことについては、

「自分たちが考えているのは、一眼レフカメラの動画とビデオカメラの動画は、その目的も意義も全く違うということです。ニコンという会社はとても慎重派で、完成度を高めてからでなければ使わないといった風潮が本来的にはあるのですが、ここまでできたなら、まずは提案してみようと考えました。まずは市場に投入し、そこから何らかのフィードバックをもらえば、新しいステップに進むこともできます。アグレッシブさに関しては、古い殻を破らなければという強い思いも、慎重な反面でとても強いんです。新しい楽しみ方をユーザーに提案するのはメーカーの義務だと考えています。」ニコンの古い殻を破りたいとの思いが動画という新しい提案につながったようです。

 D90でニコンが提案したデジタル一眼レフの動画機能も、当初多かった否定的な意見からユーザーの認識も変化して、いまでは肯定的な意見をもらえるようになったという。しかし、ニコンでもD90の動画機能については、完成形にはほど遠いということは自認しているとして、一眼レフカメラらしい動画という切り口で今後も機能の向上をはかっていきたいという。

 その、今後の方向性に関しては一眼レフカメラのユーザーが動画機能をどう使うのかを見ながら進化の方向を探っていきたいとし、

「動画向きのコントラスト調整や撮影機能の最適化、それに露出変化の挙動など、動画の中で各種の撮影パラメータが変化しても鑑賞できるレベルにまでは持って行きたいと思いますし、カット編集などの機能もできれば入れたい」と語り、今後も動画機能の完成度を高めるとともに、機能の充実を積極的に図っていくことがわかりました。

 動画機能が注目されるD90ですが、D80とほぼ同じ価格、同じ形状をしているので、一見地味に見えるとニコンが語るD90ですが、この2年の進化は非常に多岐にわたっていると語るニコンのおはなしで興味深かったのは、

「アクティブD-ライティングも進化しています。従来のアクティブD-ライティングは極端な補正にならないよう、かなりコンサバティブな動きしかしないよう設定してありましたが設定の幅を広げて従来よりも強く効かせることも可能になりました。その他、処理速度も速くなり連写速度に影響を与えませんし、AEブラケットでも使えるようになりました。」

 ということで、アクティブD-ライティングの積極的な補正にも取り組みその処理速度も速くなっていることもわかりました。さらに、今後のエントリークラスに関する質問に関しては、具体的なはなしはでませんでしたが、

「エントリークラスに関しては、より小型、より軽量、より低価格を目指したいとは思っていますが、一眼レフカメラの老舗として、いい加減な製品は作りにくい。トップからボトムまで、中心になる機種をきちんをやっていかないといけません。D40やD60も、しっかりと市場の中心に完成度の高い製品を届けなければなりません」 エントリークラスに関しても、ニコンに限っては安かろう悪かろうはあり得ないという感じのようでした。

 インタビューではFXとDXとの位置付けなども聞いていますが、それに関連してレンズに関する興味深いおはなしがありました。DXフォーマットに関連してレンズには、

「DXレンズにも引き続き力を入れていますし、レンズの設計の自由度もDXの方が上だと思っています。それぞれに有利なところがあり、フルサイズが高級機のスタンダードになるとは思っていません。(中略) レンズはモデルチェンジのサイクルも、買い換えのサイクルも長い製品ですから、当然、ボディ本体よりも先のことを見越して作っていますから、特に問題は起きていません」 と、将来の高画素センサーにも問題ないというはなしもありました。また、

「センサーの方がレンズの設計技術を追い抜いてしまうことはあるかもしれません。ニコンとしては、相当先のことまで考えて設計をしていますが、あまり高周波数成分の特性ばかり気にしてレンズを設計すると、今度は低周波成分の質が落ちてしまいます。音で言えば、高域は伸びてるけど、低音はスカスカという状態です。いくら細かいところが解像しても、それでは良い絵にはなりませんから、バランスが重要になってきますね」ということで、相当将来のことまで考えての設計ということを強調していました。

 新生NIKKORレンズは、24MPぐらいではびくともしないということのようです。相当の将来とは何MPぐらいまでのことを想定しているのか聞きたくなりますが、レンズ設計については十分自信を持っていることが今回のインタビューからわかりました。

 動画機能の今後の展開から、ニコンの殻を破りたい思いや、レンズの開発についてなど、インタビューでは多岐にわたるおはなしを知ることができた感じです。さらに詳しくは下記資料にあるURLから、デジカメWatchの本文をお読みください。まだここで紹介しきれない内容がいっぱいあります。


【資料】
デジカメWatch
D90の正常進化を見て欲しい
ニコン開発担当者に訊く
会期:2008年9月23日〜9月28日
会場:ドイツ・ケルンメッセ
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/other/2008/09/29/9329.html

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは、ケイさん。
日経トレンディネットに、フォトキナ会場での
ニコンの担当者のインタビュー動画がありますよ。
tetuya
URL
2008/09/30 22:01
デジカメWatchの記事は、面白かったですね。
こういうインタビュー記事は、カタログを見ただけではわからない「いきさつ」や「苦労話」があるので、好きなんです。
インタビューでは今後の話もありましたが、新製品にも期待したいですね。
58Caddy
2008/09/30 22:28
昨年からの快進撃の時から、ニコンの積極的なチャレンジ精神には感心していましたが、対マーケットだけでなく、社内の各部署に対しても、いろいろなチャレンジがあったのでしょうね。特に開発者はいつもギリギリの選択を迫られているでしょうし。
Toshi
URL
2008/09/30 22:44
ワタシもニコンの最新レンズが何MPまで対応できるのか是非知りたいです!

D90の動画機能、魅力的ですが現時点ではビデオカメラと併用して、編集で印象的なコマを入れていくような使い方を想定していますが、確かに過去のニコンはそうしなくても使えるくらいにしてから出すイメージがあったので確かに意欲作ですよね。
もっともサンプルを拝見するとこの段階で発売したのも納得といった感じですね(笑)。

marusuke
2008/09/30 22:49
tetuyaさんこんにちは!
ニコンの動画はまだみていませんでした。ご紹介をありがとうございます!ここで動画をみれるとライカのSシステムの記事で書いていたのですが。(苦笑)
50mmはやはり構成枚数が少ないのでNの必要がないということなのですね。想像通りでした!
blog管理
2008/09/30 23:39
58Caddyさんこんにちは!
一連のフォトキナインタビューはそれぞれおもしろいですよね!おっしゃる通りでこういうはなしはなかなか聞けないので貴重な情報という感じですね。個人的にはニコンのエントリークラスの今後も楽しみになってきました。
blog管理
2008/09/30 23:43
Toshiさんこんにちは!
ニコンの社内改革の成果がでている感じですよね。
快進撃にもかかわらず足元もしっかりと固めながらの新機能の搭載など、アグレッシブなニコンはとても心強い感じですね。デジタルで開発速度は銀塩時代とは比較にならないスピードになったと思いますが、それにも問題なくいまは対応してマーケットニーズの把握も迅速ですよね。これで単焦点レンズのリニューアルも進めば敵なしという感じになりますね。
blog管理
2008/09/30 23:49
marusukeさんこんにちは!
知りたいポイントですね!
動画機能はうまく使いこなせばかなり有用な機能になりますよね。適材適所ですからD90なりの動画の撮りかたを考えて使えばいい映像もものにできると思います。キヤノンでもまだ未完成な部分があると認めながらも搭載してきたのですからニコンが載せてD90をだしたのは英断でしたね。動画機能は早く載せて求められる像を早く探したほうがいい機能かもしれませんね。
blog管理
2008/09/30 23:53
ニコンの担当者フォトキナ会場でおおいに語る きになったコト/BIGLOBEウェブリブログ
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