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zoom RSS D3とD300の開発者インタビュー!これはおもしろい!

<<   作成日時 : 2007/12/10 23:34   >>

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 いろいろなメディアにニコンのD3とD300は取り上げられ開発者インタビューも掲載されてきましたが、それらはもうたくさん読んだと思って期待しないで、読んだ開発者インタビューの内容はとても興味深いものがありました。D3とD300には語っても、まだまだ語りつくせないものがあるようです。

 マイコミジャーナルに掲載された『ニコンD3・D300開発者インタビュー FXフォーマットとDXフォーマットのダブルフラッグシップ』というインタビュー記事は、けっこう細かなところに焦点をあてていて、今までにもいろいろな開発者インタビューを読んできましたがこれを読んでいてあきることはありませんでした。

 始めに、D3でFXフォーマットを採用することになった経緯を聞かれ、

「(前略)DXフォーマットが一番いいだろうと主張してきたもっとも大きな理由は、周辺画質です。いろいろな研究の積み重ねで、総合的に値段や性能などが「納得いただける」というところまで来た、ということで今回、D3の製品化に至りました。(中略)12Mピクセルあれば相当幅広い仕事に対応できて、高感度も実現できると判断しました。」ということで、やっとニコンのいっていたコストと性能の満足できるものがD3で形になったということのようでした。

 さらにブレークスルーになるような技術はどのようなものがあったのかを聞かれ一番にあげたのが、

「倍率色収差の補正機能です。RGBの倍率を調整して最後の絵を作るという技術が確立して、それを使えばRGB各色の結像倍率の相違から起こる画像の乱れが軽減できます。画面全域で効果がありますが、特に目立ちやすい周辺の乱れが相当軽減できます。」と自信をみせてくれました。この機能は、ほんとうに素晴らしいものだと思います。さらに続けて、

「この機能はDXフォーマットのD300でも採用していますが、DXフォーマットの画像に対しても非常に効果があります。実際の結像を見ますとRGBが分かれていても、各々はシャープに結像しているということがかなりあります。そこでRGB各色の像の倍率を調整して同じ大きさにしてから絵にまとめ直すと非常にすっきりした絵が得られます。ですから、レンズの性能を実質的に上げていくような感覚もありますね。FXフォーマットならではの良さをしっかりアピールするための非常に重要な基礎技術です。」

 と、ある写真家さんが、D3のほうがD300より効果が高いようだと書いたことへの反論なのかやんわりと、否定していると思える答えがおもしろかったです。

 FXとDXで2つフラッグシップができたことに関しては、

「お互いに補完する関係だと考えています。」ということで、このあたりの関係についても詳しく答えていて、ほかでは読んだことのないほど、ちゃんとした説明をしていました。これもだれかさんが書いた「大人の事情」などという、思わせぶりなはなしにユーザーが振り回されないようにとの判断があったのかどうか。

 今回のインタビューで印象的だったのは、マルチパワーバッテリーパックについてけっこう詳しく語っていたことでした。

「電源電圧以外と電流制御機能があって、電池のもちを長くするような仕組みが入っています。D200用と形状も違いますが、中身はぜんぜん別物と考えてください。たとえば単3電池が8本で使用できるだけでなく、D200と比べますと電池も長持ちします。具体的な数字は使用状況によって変わりますが、今まで単3だと1000枚なんて絶対撮れませんでしたが、D300のものは常温ですと1000枚は撮れます。連写性能も、EN-EL3eでは秒6コマですが、単3のほうが電圧が高いために秒8コマが可能になります。新しく利用できるようになったEN-EL4aも秒8コマ。さらに容量が倍になりますから2000枚撮れますので、大量に撮影される方には有効ですし、D3と両方使われる場合には便利だと思います。」

 と、単3でも8コマいけるということまでアピールしていました。これは仕様をこと細かにみれば書いてあります。そして、このマルチパワーバッテリーパックMB-D10に関してこんな情報をとあるブログで読みました。

 D2用のEN-EL4aの互換バッテリーをMB-D10に入れると認識してくれなかったという報告があるかたのブログに書かれてあり、互換品は使えないようになっていることがわかりました。安い互換バッテリーを使いたいと考えているかたはご自分で確認が必要のようです。


 D3の高感度性能に比べるとD300の高感度はあまりアピールされていないという質問には、これも詳細な答えが返ってきました。

「D300もDXフォーマットとしてみた場合、あるいは同クラスの他社のカメラと比べた場合にはトップクラスの高感度画質だと思います。ですが、根本的に集光力は違うわけです。ですから、同じ1200万画素でもD3とD300とで違いはあります。(中略)そこは物理的なもので、感度というのは電子数で数えますが、面積が大きければ電子数が増えるのは物理法則なのでしようがない。D3とD300を比べれば、物理的にどっちが有利かというと、サイズの大きいD3のほうが有利です。でも同じDXフォーマットの1200万画素のD300とD2Xsを比べると、明らかにD300のほうが画質はいいんです。」

 D3もD300も、なぜISO 100が常用感度でないのか、という興味深い質問にもかなり詳しい答えが返ってきました。

「低感度を重視しますと、高感度性能が上げにくくなります。これらを比較した場合、総合的には常用感度を上げたほうがメリットは大きいという判断です。かといってD3やD300のLo1(ISO 100相当)の画質がISO 200に比べて使用禁止にしなければならないほど悪いわけではなく、ニコンの品質基準によるとISO 100とはいえないということです。ほとんどの場合にはLo1でもかなりきれいに撮れるはずですが、もっとも画質のよいのはISO 200になっています。」さらに詳しい理由が、

「常用にしていないのは階調特性が悪化していることが理由です。階調がどうしても立ってしまい、ダイナミックレンジが狭くなります。スタジオなどでコントラストや光をコントロールできる状態で撮影したときに、ヒストグラム上では真ん中だけ使われている場合があります。そのような時なら、Lo1でそのヒストグラムを均等に使うようにすれば、14bit分の階調が活かせるようになります。」

 この記述に関連することとして、いつもコメントをお寄せいただく、カツさんのブログに興味深い実験が掲載されていました!『D3の低感度の表現力』
 http://yukikatsu.blog59.fc2.com/blog-entry-138.html

 イメージセンサークリーニングが、D3に付かなかった理由には、

「まずスペース的なものです。研究もしていますのでそのうちに搭載したいと思っています。」とのことで、時間の問題で付くものと思われました。もしかすると、当分先の登場と思われる、FXフォーマットの中級モデルが登場するときには付いているのかもしれません。そうなるとかなりインパクトがあると思いました。ここで紹介した以外にも、まだまだ興味深いことがいっぱいのインタビュー記事となっていました。


【資料】
マイコミジャーナル
【インタビュー】2007/12/10
ニコンD3・D300開発者インタビュー
FXフォーマットとDXフォーマットのダブルフラッグシップ
http://journal.mycom.co.jp/articles/2007/12/10/d/index.html

カツさんには掲載に関して快諾をいただきました。ありがとうございました!
『D3の低感度の表現力』
http://yukikatsu.blog59.fc2.com/blog-entry-138.html
カツさんのブログトップ Studio Sky
http://yukikatsu.blog59.fc2.com/

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コメント(17件)

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幾つかの疑問の回答が分かるんですね!早速、読みに行ってきます!
ところで一ヶ所、間違ってません? DXとしなくちゃおかしいような…『FXフォーマットならではの良さをしっかりアピールするための…』って、DXが良いのでなくやっぱりFX?
凧tako
2007/12/10 23:53
連投すみません。DXでも非常に効果があると言いながらも、先に指摘した最後の一文でやっぱFXのほうが効果有りってコトなのでは?って読んで感じますね。反論しているというよりかは、あるブログの主張が正しいことを裏付けてるように自分は思うです。
凧tako
2007/12/11 00:03
凧takoさんこんにちは!
書いてあることは間違っていないと思いますよ!
「特に目立ちやすい周辺の乱れが相当軽減
できます。」
ということは画面の広いFXフォーマットでは、
DXフォーマットより周辺が広く写るぶん
DXより目立つということになりますよね。
これで理解できますか。
あとあのブログでいっているのはまた意味が
違っていて、効果そのものが高いといっている
のでした。ニコンはそんなことはないと、
このインタビューでいっているわけですね。
blog管理
2007/12/11 02:17
開発者インタビューを読む限り,今回のD3,D300には相当な自信と誇りを持っているようですね.色倍率収差の補正は本当にすばらしい技術です.これの効果実力もD2Xや1Dsと比較検証をおいおいして報告させてもらいますね.(何時になるかお約束できませんが,D3,D300の話題が盛り上がっているうちには...)
カツ
2007/12/11 03:22
カツさんこんにちは!
ひとつ前の記事のコメントのお返事にも書かせて
いただきましたが、カツさんの記事を紹介させて
いただき、ありがとうございました!

ほんとにインタビューを読むと自信がみなぎって
いる感じですね!
倍率色収差の実験!それはすごい!
カメラによる違いなどには、すごく興味があります!
検証を楽しみにしています!
blog管理
2007/12/11 03:38
ふむふむ…なかなか文章を読むのは難しいですね(^_^;)
効果そのものはどちらも一緒。でもFXフォーマットだから効果がハッキリ分かると。ちょっとした目の錯覚だよと言うことなのか(笑)
凧tako
2007/12/11 09:33
始めまして、いつも楽しく勉強になっています。私はD2xをメインにD200のサブをD300に替えました、Msumidaさんの言うようにピントの合うスピードが少し遅く感じます。(AF-S VR18-200)何度かタイミングを外されました、それからバッテリーの件ですが私が使っている社外品のバッテリーは何の問題もなく使えます、バッテリーのメーカーにもよるのでしょうか。
Tardy
URL
2007/12/11 13:07
貴重な情報ありがとうございます。先日お話したように、ホコリの多い環境で使うことが多いので、センサークリーニングつきのFXフォーマット機が出てきそうなことにとても喜びを感じています。発売されたら絶対買います。今はレンズをとりあえず集めておこうかと思っています。最近の35mm一眼レフのレンズはハッセルのレンズよりずっと重くて不満が多いので、Dタイプ初期のレンズを集めようと思っています。繰り返しますが、貴重な情報を有難うございました。
那須の大地
2007/12/11 14:13
凧takoさんこんにちは!
目の錯覚ではなくて。。。(笑)現実の問題です。
blog管理
2007/12/11 22:34
私もこの記事を読みました(^^)/
記者の質問に丁寧に答えていることと、記事としても手抜きをしていないところが好感を持てますね。
Toshi
URL
2007/12/11 22:37
Tardyさんはじめまして!
いつもお読みいただいて、ありがとうございます!
AFの速度の違いは、体感するほどの
違いがありますか!51点になったことで
なにか変わっているのでしょうかね。
互換製品を作っているメーカの違いによるもの
だと思います。だいじょうぶなものもあるのですね。
自分が読んだブログのかたは全くカメラが認識
しなかったと書かれていました。しかたなく新品
の純正を買ったそうです。
また、気軽にコメントしてください!ケイ!
blog管理
2007/12/11 22:41
那須の大地さんこんにちは!
いえいえ、こちらこそ!お役にたててうれしいです!
FXのセンサークリーニング機能付きはどれぐらい
先になるのかは全くわかりませんが、でることは
間違いないでしょう!Dタイプは絞りも付いていて
ニコンの古いフイルム一眼レフにも使えますから
いいですよね!すでに定評のあるものをそろえれば
間違いないでしょう!
これはただ、読み応えのあるインタビュー記事を
紹介しただけですので!
blog管理
2007/12/11 22:47
Toshiさんこんにちは!
このインタビューは内容が濃くて読み応えが
ありましたね!特にISO感度のことなど
いろいろと!ニコンも積極的にいいところを
アピールするようになったのでしょうか!(笑)
blog管理
2007/12/11 22:50
ケイさん、こんばんは。
開発者インタビューは興味深く読ませていただき
ました。D3/D300は今後熟成されるであろう基幹
技術の先取りという感じですね。
1005分割RGBセンサーが今回の肝ですが、将来的
には多画素化するか、イメージセンサー自体を
フル活用する方向に向かうのでしょうね。
ところで、D300に辛口コメントがよせられていま
すね。白状しますが、実は私D300も購入してしま
いました。17-55/F2.8やDC135/F2などで試した
限りでは、AFで特にD200に劣るようには感じませ
んでした。D200からD300への進化というのはどこ
に重点的に価値を見出すかで評価が180度変わっ
てしまいそうですね。

先日イルミネーションをD3で撮影したのですが、
フルサイズではレンズの口径食がかなり気になる
という事が今更ながらに思い知らされました。
私が知る限り、口径食がまったくないのは旧ミノ
ルタ(現ソニー)のSTF135mm/F2.8(T4.5)だけです
が、ニコンにも口径食のないレンズはあるのでし
ょうか?
ごんた
2007/12/12 00:48
ごんたさんこんにちは!
D3とD300両方とも入手されていたのですね!
それはすごいです!ご購入おめでとうございます!
D300のAFに関してはライブやショールームで
試した印象しかないので、はなしをできる立場に
ないのが残念です。少なくともD3に関しては、
新2470で、めちゃくちゃ早く感じました!
おっしゃるようにRGBセンサーは今後の進化が
最も期待される部分だと思います!今回採用された
コントラストAFもよくやったなと思いましたし
これもさらにリファインされていくものと思います。
口径食に関して少ないレンズはありますが間違った
ことを書けないので、とりあえず、きになる場合は
少し絞って対応するといいと思います。
blog管理
2007/12/12 01:07
ケイさん.
こんにちわ.
1Ds MarkVの露出プロファイルも確認しました.
どちらも明部での階調保持は同等(アクティブDライティングや高輝度階調優先はOFF)暗部は1Ds MarkVにやや軍配が上がるといった結果です.各社の常用とするISO感度ですが,CanonのISO100でのダイナミックレンジを常用範囲とするなら,D3でのLO0.7(125)は同等のダイナミックレンジを有しているようです.1DsのL(50)がD3のLO1(100)と同等です.両社でのダイナミックレンジの許容範囲に若干温度差があるようです.Nikonはちょっとシビアでしょうか.
カツ
URL
2007/12/13 13:47
カツさんこんにちは!
貴重なテストデーターをさっそく拝見しました!
なるほど〜という感じでとても参考になりました!
おっしゃるように、テストしてみると、メーカーに
よって許容範囲の違いがあっておもしろいですね!
とても参考になりました!ありがとうございます!
blog管理
2007/12/13 21:06
D3とD300の開発者インタビュー!これはおもしろい! きになったコト/BIGLOBEウェブリブログ
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