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zoom RSS 幻のズームマイクロニッコールがきになる日々!

<<   作成日時 : 2007/04/26 01:27   >>

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 Ai AF Zoom Micro Nikkor ED70-180mmF4.5-5.6Dというレンズを、ご存知でしょうか。一部ではものすごく評価の高かったレンズで、1997年9月に発売されたこのレンズはいくつかの賞を受賞したほかに、「日本光学会」の「第一回光設計大賞」を受賞しているレンズであまりなじみのない賞ですが学会よりいただいた栄えある賞なのです。評価の高かったと書きましたがもうこのレンズ、新品では売っていないのです。

 マクロレンズでしかもズームというあまり聞いたことのないタイプのレンズで、しかも明るさもF4.5からと望遠ズームとしてみても暗い印象で、おまけに価格が希望小売価格税込みで176.400円という高価なこともあって、なかなかまともな評価を受けることが少なかったレンズという感じでした。

 このレンズに関しては自分も何年か前にそのすごさを知り、ニコンのレンズ設計の粋をつくして開発されたものだということを知るにつけ、興味がどんどんましていったレンズでした。知ればしるほどおもしろくて奥が深いレンズだということがわかり、購入リストのベスト5位ぐらいにシュミレーションしていた感じで余裕があれば一度買って使ってみたいと思っていました。

 ところが時期は忘れてしまいまいたが、きがつくとニッコールレンズのラインアップからいつのまにか消えていて、「生産終了した製品」のリストにいれられてしまいました。なにかのインタビュー記事でいいレンズなのに売れないとニコンの技術者のひとが答えていた記憶があります。自分もニコンのことをよく書いてはいますが知らないことはあるわけで、このレンズのよさにもきづくのに時間がかかりました。

 とここまで書いてきて、どこがそんなにこのズームマイクロニッコールはいいのだと思われたかたもいると思いますので簡単に説明すると、ズームレンズはピントを合わせた後にズーミングをしても原理上ピントのずれはないことになっています。特にフイルム時代のAFカメラが登場する前はその原則がほぼ守られてきました。そのころは望遠側でピントを合わせて画角の調整をおこなうという撮影方法が一般的だったからです。

 それがAF一眼レフの登場でカメラがピントを合わせるようになるとその原則が少しゆるくなってズーミングによってピントが少しずれてもAFでピッピッとやるのでそれほど問題視されなくなり少しだけ厳密な意味でのズームレンズとはなれた製品も登場するようになりました。実際にはそのようなレンズをバリフォーカルレンズというのですが、少しだけバリフォーカル的なレンズも登場している時代にあって、このズームマイクロはズーミングによるピントのずれが一切ないというものすごい性能を持っていました。

 また一般的なマクロレンズやニコンのマイクロレンズもそうなのですが、最短撮影距離に近づくにつれ露出倍数というレンズ固有の特性から暗くなり撮影距離に応じた露出の数値を補正する必要がでてきます。今のカメラではAEで撮ることがほとんどなのでこの問題を意識することはなくなっていますがこのズームマイクロニッコールはこの近接撮影時の露出倍数の変化がないというこれまたすごい特徴を持っていたのです。

 これはマクロレンズ(ニコンではマイクロレンズ)では異例のことでほかに聞いたことのない特徴といえるものだと思います。(これ以外にもありましたら当方の知識不足ということでおおめにみてください)このレンズがニコンからでたということで、あまりの素晴らしさにほれ込んでこのレンズが使いたいがためにニコンにシステムを切り替えた写真家のかたがいたほどだという記事を読んだことがあります。

 マクロ撮影を少しでもおこなったことのあるかたならこのレンズのズーミングの範囲で自由に画角を変えながら倍率も自由に変えて撮影できるということがどれほど便利なのか想像をしていただくことができるのではないかと思います。またワーキングディスタンスも比較的とれて、マクロ撮影を知りつくしているかたほどこのレンズの価値がより深くご理解いただけると思います。

 ということで、値段の高さもなんとなく理解できるかなという感じではないかと思うのですがもうこの素晴らしいレンズはカタログには載っていません。ニコンでは今レンズシステムの移行期に入っているという感じでほかにもなんでと思うようなAFレンズが姿を消していたりします。このレンズも含めてそういったニコンならではのレンズがAF-S化されてリニューアルして再登場してくれることを願うばかりなのですが売れなかったレンズを再度リニューアルして販売するのかは不透明としかいいようがありません。

 なぜこんなに長々いまさらという感じのレンズのことを突然書いたのか疑問に感じられたかたもいらっしゃるかもしれません。そうなのです。わざわざ書いた理由があるのです。それは最近、カタログから姿を消してしまったこのレンズの新品をとある家電量販店のショーケースの中に発見してしまったからなのでした。

 もう、きになって、きになって。このブログのタイトルにふさわしい事態が発生したということだったのです。余裕があればもう即買いです。しかし残念なことに今はそのような状況にないということでとてもきになっているというわけなのでした。長期在庫なのでもう安くして売ってくれませんかと思わず聞こうかとも思いました。どうやらニコスカードの分割も使えそうです。最大の『きになったコト』の発生です。どうしましょう。

 つたない説明よりちゃんとした解説がありますので、このレンズの素晴らしさをより深くご理解いただきたく下記に『ニッコール千夜一夜物語』をご紹介させていただきましたので、お時間のあるときにでもよろしかったらぜひご一読ください。


【資料】
ニコン 企業情報 ニコンの歴史 ニッコール千夜一夜物語
世界初のAFズームマイクロレンズ
第十八夜 AF Zoom-Micro Nikkor ED 70-180mm F4.5-5.6D
大下 孝一
今夜はマイクロレンズのズーム化に成功した画期的なレンズである、AF Zoom-Micro Nikkor ED 70-180mm F4.5-5.6Dのお話をしよう。
http://www.nikon.co.jp/main/jpn/profile/about/history/nikkor/n18j.htm
ニコンイメージング 製品情報 レンズ 生産終了した製品
Ai AF Zoom Micro Nikkor ED 70〜180mm F4.5〜F5.6D
http://www.nikon-image.com/jpn/products/lens/af/zoom/telephoto/ai_af_micro_ed_70-180mmf45-f56d.htm

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして。
いつも楽しく興味深く拝見させて頂いておりますm(__)m

で、件の在庫レンズですが・・・

もうお心の中では買う気になっているのでしょう。
であれば、明日速攻で買いましょう。
気になってはいたがいつの間にかカタログから消えてしまったレンズが突然目の前に現れる・・・というのは、ニコン様の思し召しとしか思えません。

私も以前ノクトニッコールが気になって気になって、なじみのお店に伺いを立てれば、1本在庫がありまして、買い求めたところそれが例の誤植ノクフニッコールでありました。
おまけに買ってすぐ後に行われた価格改定でその改定表から消えておりました。
まったくの思いつきと偶然で、やっぱり思い立ったら即!行動です!!

ご報告をお待ちいたしております。

某ニコンファン
2007/04/26 02:07
こんにちは。
いやーケイさんの記事は本当に毎回興味をそそられる話ばかりですねえ。
ズームマイクロ、ピントのズレや露出倍数の件は知りませんでした。素晴らしい性能のレンズなんですね。

ニコンのカタログ落ちレンズは密かに人気の高いものも多いようですね。
実は私、AF28mm F1.4Dというレンズを持っているんですよ。
ブログを始めるにあたりシステムをデジタルに変えていきたいなと思い、このレンズがいくらぐらいになるのか、ネットでお試しに調べてみました。
すると・・・、18万前後で買い取るというじゃありませんか!何度も目をこらしたほどです。
それからあちこち調べて、このレンズが生産中止になったものの、一部では人気のあることを知りました。そんな貴重なものなら逆に売れませんよね(笑)。こんなことがあるからカメラは楽しいんでしょうね。
いや、ケイさんにズームマイクロ買うように焚きつけているわけではないのですが(笑)
ではまた。
fortunati
URL
2007/04/26 09:39
私も買われるべきだと思います。
いえ、そそのかしているわけではないんですよ(笑)
ただ、ケイさんがここまでほれ込んでいるものが、しかも新品で手に入るはずがないと思っていたものが突如現れたわけです。
今買わなかったらきっと後悔すると思いますよ(^^;

ケイさんのブログを見ている人はとても多いですから、この記事を読んで欲しくなる人が必ず出てきますよ。
ですからなくならないうちにご決断を(笑)!!
yamataka
2007/04/26 11:09
某ニコンファンさんはじめまして!
ノクトニッコールなつかしいですね!
名前の響きがいい!命名のしかたが洒落て
いましたよね!時間的には今日ですが
深夜にいただいたコメント朝まで頭から離れず
お・ぼ・し・め・し!かぁ〜。。。と、、
「ご報告をお待ちしております。」と、ぴしゃりと
言われてしまってはもう、、、
そして、それに続く皆さんのコメント!
この顛末は、続きの記事にて書かせていただく
ことにします。
ノクトの誤植の件は知りませんでした!
早速調べ、、へーっそういうこともあるのか!!
と、楽しくなりました!
また気軽にコメントしてください!そして、
今後ともよろしくお願いいたします!ケイ!

ノクトニッコールの件は、みなさんには、
詳しく書かれているかたがいましたので
URLにリンクしておきました。
blog管理
URL
2007/04/26 21:18
fortunatiさんこんにちは!
文面を読むと、、、
デジタル化でAF28mmF1.4Dを手放そうと
考えたように読めますが!そんなめっそうもない
ことを考えてはいけませんよ!びっくり!(笑)
18万円にも二度びっくり!です。そんなに高価
に取引されているのですか!
今回のレンズのこと知ればしるほどおもしろさが
わかりますでしょう!なんかマニアックな楽しさ
があるレンズという感じで、知ってからはなんで
ディスコンなんだと!プンプンしてました!(笑)
毎回とおっしゃっていただいて恐縮です。ほんと。
書くことに困って内容の薄い時もありますけど
今後ともどうぞよろしくお願いします!
ということで次の記事は楽しいかも!(笑)
blog管理
2007/04/26 21:28
yamatakaさんこんにちは!
「ご決断を!」って、、殿ご決断を!みたいな
切腹するつもりで買いなさいというように
聞こえました!(笑)
なんでこんなところにディスコンになった
レンズがあるの?!!という驚愕の事実を
目の当たりにした感じで、初めて発見した
時にはしばし戦慄を覚えました!って、ちょと
大げさすぎました。。でもほんとうにびっくり
したのです!でもなぁ〜今は。。。という感じで
記事を書いてあきらめようと考えていました。
そしたら意に反して皆さんのご意見は!
ということで事の顛末は続きの記事にて書かせて
いただくことにします。
やっぱりこのレンズ、よく考えるとだてや
すいきょうでは語れない代物だと思います!
blog管理
2007/04/26 21:39
28mmF1.4D。 18万円なら私が即買いします。売って〜。
お金出しても買えないレンズになっていまして、たまに出ると売値は24万円前後です。

お持ちとはうらやましいです。

Noctは持っておりますが、こういうくせ玉レンズは
いいですよね〜。いまどきのレンズは無機質で面白くないです。 あ! 50mmF1.4Dがちょっとくせ玉で好き。(てか、癖ありすぎだけど)

単焦点は、こういうのがいろいろあっていいですよね。
マスター
2007/04/26 22:52
マスターさんこんにちは!
24万円?!って、相場を知らなかったので
すごいことになってますね!おどろきました!
単焦点はほんと楽しいですね!
Aiニッコール135mmF2なんかは癖が
なくておもしろくないですか?(笑)
マスターさんはブログなどは書かれていないの
ですか。癖玉の写真を載せたら人気のブログに
なりそうな感じです!
blog管理
2007/04/26 23:11
こんにちは。
AF28mmF1.4DはTDLのエレクトリカルパレードを撮りたいと思って購入したんですよ。
でもブログを始めるとなればやっぱりデジカメが主体になるだろうし、となるとこのレンズも28mmも42mm相当になるから、使う頻度が減るだろうなと考えて、売ろうかと思ってしまったんですよ。
でも相場を知ってホントびっくりしました。

マスターさん、はじめまして。
いやー、このレンズの価値を知ってしまった今となっては、売ろうと考えたこと自体を恥じるばかりでございます(笑)

ではでは。
fortunati
URL
2007/04/27 09:09
fortunatiさんこんにちは!
42mmというのも考えようによっては、
とても使いやすい焦点距離でいいものですよね!
しかもF1.4ですから!
ちょっとジャンルは違うもののパンケーキレンズ
では人気の焦点距離ですね!
そして将来ニコンのフルサイズでもでればまた
本来の活躍の場はくるわけで、今後とも大切に
お使いくださいませ!(笑)
blog管理
2007/04/27 17:24
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