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help RSS EOS RTの技術をデジタル一眼に!

<<   作成日時 : 2005/11/24 22:09   >>

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 今日は、まだデジタル一眼レフなど自分には考えもつかない16年も前のお話。1989年、EOS RTというカメラが発売になった。当時、全世界で2万5千台の限定販売で、そのうち国内販売はわずか1万台という希少なカメラが売り出されました。

 RTの発売をカメラ雑誌で知り、あわてて注文をYカメラに入れて運良く手に入れることができたときはすごく嬉しかったです。この EOS RT は生まれて初めて予約注文までして入手したカメラでした。RTを知らないかたのために簡単な説明をすると、キャノンがEOSシリーズを発売したのは1987年のことで、EOS650と620の2機種が最初でした。

 入門機種の700シリーズなどの発売をへて、EOS630という650の上位機種が登場し、その後600シリーズと同じボディを使ったRTが限定販売となりました。しかし、売り出す順番が630が先だったため、630をベースにRTが開発されたように思われたものの、キャノンの説明ではRTの開発が先にあり、RTベースに630を作ったというのが真相のようでした。

 このRTというカメラの一番の特徴は、ミラーが動かないということ。つまりミラーが、厚さ23ミクロンの超薄膜ポリエステルシートに酸化チタンと、酸化珪素を蒸着したもので作られていて、このポリエステルで作ったミラー(ハードコートペリクルミラー)がレンズからの光をファインダーと、フィルム面の両方に振り分けて、透過させるという特殊な機能を持っていたため、ミラーは作動しない構造となっていました。

 ミラーが動かないということで、カメラのシャッターを切った時のショックは、ほぼなくて、RTのカスタムファンクションでシャッターを切った後にレリーズを戻してからフィルムを巻き上げるモードにしておくと、静かなシャッター音を楽しむことができました。(RTモードの場合は、シャッターの半押しで、あらかじめ絞りが設定絞りまで絞り込まれるので、シャッター音しかしなくなるという機構でした)

 シャッターを切った瞬間の映像がリアルタイムで見ていられるという不思議な感覚を味わうことができる、最新のAFカメラとしては当時は唯一の一眼レフでした。

 この特殊なミラーを使ったカメラの歴史は以外と長く1965年に発売されたキャノンペリックスというカメラが初めで、一般向けの一眼レフに組み込まれて、発売になりました。しかし当時の技術ではミラーを明るくすることができず実用面ではファインダーが暗くて、マニュアルでのピント合わせがしにくくあまり普及はしませんでした。

 その後、このミラー技術は改良されて、F-1の高速モータードライブ仕様のカメラに搭載され特殊な位置づけの技術として、生かされてきました。そんな特殊なミラー技術を使用したカメラが、当時の最新AFカメラとなり比較的購入しやすい価格で販売されることになったのだから落ち着いてはいられなかったわけなんですね。

 「チッ」という、耳を澄ませて聞いていないと聞こえないようなシャッター音が8ミリセカンドという極端に短いタイムラグで切れるのが気持ちよくてかなり長い時間このカメラばかり使っている時期がありました。RTのシャッター音は、どこかライカにも通じるような印象が残っています。

 なんで今頃、こんなに古いカメラの話を書いたのかというと、RTのことを思い出して、このカメラのペリクルミラーを今のデジタル一眼レフに採用したらどんなカメラができるのか考えだしたら、面白くなっていろいろと想像が膨らんでしまったからでした。

 ただ、真っ先に思ったのはこのミラーと撮像素子との相性はどうなんだろうかということでした。反射問題がもしなければ、面白いデジタル一眼が完成すると思います。ミラーとその枠でミラーボックスを封印することで、撮像素子のゴミ問題は一気に解決するしシャッターショックも皆無になるし、なによりシャッターを切る瞬間を見ていられるので、ストロボの発光も確認できて、良いことずくめです。

 当時のハードコートペリクルミラーが撮影にあたっては、フィルムには一切の影響がなかったことを考えると、それから時間の経った今の技術をもってすれば、すごく面白いデジタル一眼レフが完成!などと考えてしまったのですが。

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
面白い技術を採用したカメラがあったのですね。キヤノンのカメラは20年以上前に父が買ってきたT50以来デジカメを買うまでまったく触ったことがなかったので・・知りませんでした!

ハーフミラーを使用しているということで、撮像素子もしくはフィルムに到達する光が半分程度に減ってしまうのでは?という気がするのですが・・
ISO100のフィルムを使ってもシャッタースピードは通常の倍の時間必要とか・・そんなことはなかったのでしょうか?
ささ
2005/11/25 00:03
ささサンこんにちは!
ちょっと説明が足りなかったかな?光の振り分けの割合は、ファインダーに約35%、フィルムに約65%でした。当時のフィルムでも65%の透過率で問題ないということでした。
露出はそのような割合から、外部露出計を使う場合0.3EVから0.5EV程度の補正が必要でした。
AEの場合はカメラがあらかじめ補正しているので問題ありませんでした。
フィルムと撮像素子では全く特性など違うのでしょうが、実現したら面白いかなと思います。
blog管理
2005/11/25 00:24
なるほど、やっぱりそうですよね!納得しました。
たしかにデジカメでは結構利点が大きいシステムな気がします。
意外にミラーショックって大きいんですよね・・
最近、ミラーレンズ使う時に実感してます。
ささ
2005/11/25 00:32
使っていたときの感じでは全くショックはありませんでした。シャッターを切っても、一切ショックはなく快適でしたよ!ここでは書きませんでしたがEOS-1N RSというカメラもありました!
EOS-1Nのペリクルミラー版でした!
blog管理
2005/11/25 00:44
 600シリーズには欠陥が1つありまして、経年変化でミラー・ダンパーのゴムが溶け出してシャッター幕に固着するという症状が出ます。シャッターに固着した後ではシャッター・ユニットの交換およびダンパー・ゴムの交換が必要です。まだシャッターに固着していなければ、ゴムの交換だけでOKです。ゴムの交換だけであれば、現在でも修理可能(\8000)ですが、シャッター・ユニットは部品の在庫があるかどうか・・・。

 データバックですか。僕は一時期630も2台持っていましたが、2台とも650のユーザーとバックを交換しました。間違って作品に日付が写し込まれる危険性を0にしたかったので。データバックから電池を抜いてしまえばいいだけなんですけど、データバックそのものが嫌いなので。
aspherix
2005/12/20 17:19
 ミラーボックス周辺の一体化は無理でしょうね。何故かと言えば、一体化された部品のどれか一つが故障した場合でも他の構成部品もすべて交換あるいは再調整の対象になってしまい、修理費がとんでもなく高いものになってしまうからです。ミラーだけの故障なのに、シャッター・ユニットと受光素子もまとめて交換となったら、その費用は幾らになるものやら。
aspherix
2005/12/20 17:19
aspherixさんこんにちは!
600シリーズは気に入っていました。630も使っていましたが、やはりシャッターがだめになり修理にだしました。でも部品代は驚くほど安くて修理じたいは負担になりませんでした。今は部品の在庫はどうですかね?

当時のデータバックの中では、デザインが一番よくて
630には、これがついたやつを買いました。

ミラーボックスのお話は、上の記事についてのことなのかな?これは素人考えのお話なので、可能性についてはチャンスがあれば、技術者の方に聞いてみたいものですね!
「一体化」とは書いてなくて、封印という表現で、蓋をしてダストをシャットアウトするようなイメージを書いてみたんですが・・・

まあ、できたらいいなというお話ということで!
blog管理
2005/12/21 06:15
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